除目に司得ぬ人の家・・・かな

すさまじきもの、除目に司得ぬ人の家。
ならぬ、除目に司得ぬ人の県・・・と言ったところでしょうか。
昨日は、知事さんが入閣するのではと期待してたくさんの人が宮崎県庁に集まって
いたようですが、結果は期待外れだったようですね。
ご本人にとって予測がついていたことなのか、ガッカリだったことなのかわかりませんけれど、しばらく静かになってくれることを期待します。


除目ではないけれど、落選した選挙事務所にいるというのも辛いもの。
ユニオン・ショップのもとで働いていると、支持しようがしまいが組合の推す候補者の応援に強制的に行かされる。
組合なので野党の立場なことが多いのだが、首長や国政選挙などは血気盛んではあるけれど、周囲は多少の落選の覚悟はしているのでまだよいのだが、当選するのは固いと信じていた市議会議員選挙なので落選してしまうと、気まずくて気の毒なことだ。

そんな時に高校時代に古典で習った枕草子の『除目に・・・』の段を思い出す。
千年も昔から同じような事があったものだと。
気まずさのあまり周りと示し合わせてごっそり消えてしまおうと思うも、あまりに
ごっそり抜けるのも選挙本部にしてみたら気まずい事。
かといって、逃げるタイミングを失うと、最後まで気まずい中で掃除までして
帰らねばならなくなる。
義理も人情も感じない相手であっても気まずい空間である。


昨日の県庁に集まった人はどんな思いだったのだろう。
案外冷たく割り切れるのかもしれませんね。