秋の花を1つ・・・
萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた藤袴朝顔の花
山上憶良
山上憶良が万葉集で詠んだ秋の花たち。
万葉集のこの歌を知らなくても、秋の訪れを感じさせてくれる。日本人はずっと昔からかわらずこの花をみて秋を感じていたんだろうなぁ。
葛は夏に一番元気のよい植物ではないかと思ってしまう。
河川敷やら道路脇、いたるところで時には樹木までも飲み込む勢いで蔓を伸ばし派を広げ、夏の終わりの今頃に花を咲かせる。
明日で8月も終わり。8月が終わると気分だけは一気に秋になってしまう。
夏の終わりに私の大好きだった先生はお生まれなった。
去年の今日は先生のお誕生日をお祝いしたのに、もう誕生日なんて関係なく
なってしまった。
時の花いやめづらしもかくしこそ見し明らめめ秋立つごとに
大伴家持
(折々の花はひとしお心ひかれます。これからもこのようにご覧になり
心を晴らすことでしょうね 秋の訪れる度に 参照:『日めくり万葉集vol.9』)
先生の好きな草や花々を見つけては、先生にお届けするつもりで写真を撮ったりしています。
先生の仰るように、小さな喜びを感じて積み重ねるように生きています。
まだ、先生がいないことに悲しくなったりするけれど…。