あとの祭り『触れ合い効果』 (渡辺淳一著/新潮文庫)

今年も好きで好きでたまらない渡辺淳一さまのエッセイが文庫になりました
平成19年〜20年までに週刊新潮に連載されたエッセイなので、少し時間がたってはいますが、
「あんな事もあったねぇ〜」と言う感じで読めます。


その中で、今、話題になりまくっている民主党のオザワさんの事を書いた話を発見。
読んでみると、まだ民主党が政権をとる前に、オザワさんが福田総理との話し合いで、
自民党と大連立を組んで政権を担おうってことで、そのこ事を党に持ち帰ったらみんなから、ブーブー言われたので、逆ギレして「民主党には政権担当能力がない」とか言って、
代表を辞める、いや、続投すると揺れていた頃の話でした。

そんな事もあったよねぇ〜

なぜだか以前、半年だけいた上司と重ね合わせてみたっけ。
職場を改革すると鳴り物入りで突然やってきた上司。
あまりに身勝手で現場無視で、経営者よりの行動に現場から総スカンをくらって、思うようにいかない時に、同じ部署の私たちに発したのが、
「ここの職場とスタップのやる気を感じない。ダメだ。全部だめだ」って言葉。
二言目にはこればっかり。
「上手くいかないらと言って人のせいにしてばかりじゃ駄目よ」って、子供の事は言われていたけど、大人ほど人のせいにします。
しかも大人なだけに発した言葉の影響を深く残す。
結局、彼はなだめる人がいなかったので、改革と言う名の竜巻だけを起こして何も成さず辞めて行きましたが、オザワさんは周りがなだめてくれたんで残留となったのでしょう。
持つべきものは自分寄りの部下と、そこそこ財力と権限のある友でしょうか。





エッセイが書かれていた2年前と違って民主党は政権を担うことになりましたが、
オザワさんはお変わりなくよく分からない感じがそのままです。


ヒャクニチソウ花言葉は「不在の友を思う」「友への思い」「絆」「幸福」。



オザワさんの仲間たちとお友達もよく分からない人たちではあるけれど、
テレビで褒めちぎるっているのを見ると、誰よりもオザワさんのファンなんだねぇ。と言う事は分かりました。

それにしても、この頃の政治家はやたら代表選だの総裁選だのをやってるなぁ。
担いだり引きずり下ろしたりと政治家もせっかちで忙しいことで・・・。



しかし、オザワさんと仲間たちの絆の強さはよく分かるけれど、
「辞めてからまだ3カ月だよ。人の噂も75日とは言うけどさぁ〜。あんたまだ噂の渦中だよ」
って、言ってくれる友達はいないのかしら。
今後の為にもそんな友人を一人は持っていた方がいいかもしれない。
(って、私が言うのもなんですけど・・・)
「蓼食う虫好き好き」って言うし、人の友情にはなんとも言えませんけれど・・・。