儚い乙女のコスモス

コスモスは、一般的なピンクのコスモスが好き。
頼りなく風に揺れている様子が好き。
頼りなく儚げに風の思いのままのようににして揺れているけれど、実は結構、立派な茎をしているところも好き。
花言葉「乙女の真心」、「乙女の純愛」もよく似合う。

ピンクや白や赤のコスモスだと思って蒔いた種がオレンジのコスモス(キバナコスモス)だと分かった時ほど、「やられた〜・・・」と思うことはない。
キバナコスモスが機嫌を悪くしそうだけど、コスモスはやはり儚げなコスモスがいい。
キバナコスモスには儚さがちょっと足りない気がする。生命力、繁殖力、葉の元気の良さ。
少しガサツな花に見えてしまう。

ドラマ『風のガーデン』の、緒形拳演じる貞三先生が気ままに付けた花言葉の本によると、キバナコスモスの花言葉「妖精ぶってる秋の妖怪」だそうだ。
納得!納得!
キバナコスモスは妖怪っぽい。ピンクのコスモスのように「乙女」を気取っているけれど、野生で逞しく、どんな所でもどんなことをしてでも花を咲かせようとする執念が感じられる。