金松法然さん

休日に地元で有名な金松法然さんを参拝した。
「金松さん」の愛称で地元では親しまれている神社に祀られているのは、
お酒の大好きだったお坊さんのお墓だ。

金松法然さんは、
  「わしが死んだら墓前に酒を供えて一心に願いなさい。そうすれば叶えてやる。
   ただし、願い事は一つだぞ。欲張ってたくさん願ってはいけない」
と、残して亡くなったとのこと。
村人がそうしてみると、なんと願い事がかなうではないか。
かなりの願い事が叶うので現代でも地元はもとより近県、遠くは関東からも願かけ見える人もいるくらいの神社。
金松さんの周りは、供えられた焼酎の香りが立ち込めている。



先生は抗がん剤の治療のために入院される時はいつも、「また金松法然さんにお願いしておいてください」と仰った。
参拝していると、副作用も重くなく効果が出て仕事をこなせていた時期があったくらいだった。以来、先生の入院とあらば度々、お願いに出かけていたくらいだ。
先生の癌は発見された時には重く深刻な事態であったけれど、先生はかなり頑張られた。
金松さんが助けてくれたのかもしれない。と、先生は仰っていて、よくお礼を言っていてほしいと言われた。



この休日だったので、多くの人が参拝していた。
みんな焼酎を供えたりして拝んでいた。
私も芋焼酎を供えて、「先生の事ありがとうございました」と心で伝えた。