東風吹かば・・・

3月3日にして我が家の庭の梅が咲きそろいました。

昨年も遅い開花でしたが、その前の年まではバレンタインデーの頃には満開になっていた
はずです。

梅は春を最初に強く感じさせてくれる花ですね。
春の兆しというのを感じると、とにかく気分か上向いてきます。

福岡の梅の名所に大宰府天満宮があります。
菅原道真公所縁の「飛び梅」伝説のある天満宮は受験の神様でもあります。
実家からは遠く離れているので、神頼みが大好きな私は
なかなか参ることができなかったのですが、
学生時代には意味もなく、願かけとは別に大宰府天満宮に遊びに行ったり、
試験の願かけなどするわけですが、どうしても、どうしても、
試験のことに関しては道真公は私の願いを聞き届けては下さいませんでした。

ある年の冬の試験には、私も相当頭に血が上っておりましたので、
大宰府天満宮の近くで試験があっても、完全に大宰府天満宮を無視しておりました。
近くに宿泊していて、大宰府に願かけに行く暇は余るほどあったのですが無視してやりました。

無視してやった結果どうなったかと言うと、試験二日目の雨で建物の外階段で転倒しまして、足の小指がおかしくなりました。
試験中、靴を脱いでいた足が、受験後、靴に収納できないほど痛くなりました。

その痛くてたまらない足を引きずり、旅行鞄を引きずり、
試験が終了した後、大宰府天満宮を参拝した冬を今でも思い出します。
履いていたお気に入りの靴の踵を踏みつけなければ、歩けない足を
引きずり雨の大宰府天満宮で、

「お宅様の世話にはなりませんでしたが、合格してみせます。覚えとけ!」
と、神様に逆ギレして家に戻りました。

運がよく、神様は怒りもせずに合格させてくれましたが、あの時、私を家まで帰す為に
犠牲になったお気に入りの靴を思うと残念です。

東風吹かば 匂ひおこせよ梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ

大宰府天満宮で御神籤を引くと大吉の紙によくこの
道真公の御歌が印刷されているような気がします。
私は結構な数の御神籤を大宰府で引いて来ましたから大体、分かるんです。
(どんだけ引いたんだよ!って言われそう。
でも、変なの引いたらムカムカしていた若かった私。)

でも大事な戦の直前に御神籤を引いては、心が惑わされますからダメですね。
かの明智光秀も本能寺の前に愛宕神社で意中の御神籤が出るまで何度も引いたのに
ダメだったんですから。

ここ一番は己を信じるのよろし。
でも、己を信じるだけの裏付けは日々の行いってことなんですけど、
これがまた日々修行だわん・・・。


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