私の副業〜白菜の苗編〜

火曜日の夜、酷い悪夢をみた。

蛇が私の左腕に噛みついてくる夢。
必死に抵抗するも牙が一本腕に刺さってしまった。
夢のくせにかなり「痛ーーーーい」と喚いている所で目が覚めた。
なんとも後味の悪い夢。

このごろ忙しくて胃腸の調子も良くないし、口内炎も出来そうだし・・・。
体調不良のせいで悪夢を見たのかしら・・・と思っていたのだが・・・


今日、木曜日は鹿児島に出荷した苗物の競りが行われる日です。
例によって私も副業で育てた白菜の苗を父に運んでもらいました。
野菜の価格はだいぶん下がってきたと、市場の人が言ってたらしいのですが、
下がっても、一鉢当りの単価が40円なら嬉しいなぁ〜と思っていました。
今回、パセリと白菜の苗で20トレイ出荷していたので、1トレイあたり千円(だいたい単価40円)で、
2万円はあるかしらん・・・と思っていたら・・・。

この白菜の単価は2円でした

に、に、2円ですよ!!!
この苗の1ポットあたりに、土やポット代で8円かかっております!!
幸いポットはリサイクルなので今回は7円でございますけどねぇ〜。(ぜんぜん、幸いじゃねぇ!)

名の知れた種じゃない白菜ですけど、それにしても2円だなんて!!

2円でセリ落としといても、店じゃ5円では売ってないよね!
安くても30円くらいの値段付けるでしょうよ。
物が売れないから低価格で競るんだろうけど、1鉢売れば元がとれるような競落とし方はいかがなもんだろうか。

中学生の頃に習った、「神の見えざる手」とは本当にあるんざましょうかねぇ。
需要と供給で価格が決まるのだと言われてきているけれど、
市場の人の話では、ここ最近は「下げ競り」ばかりだとのこと。
だいたい、3寸のポットで苗を作った時、40円はしてもらわないと困るのが作り手だと思うのですが、
その40円にできるだけ持っていこうという傾向にあるという。
農家の採算ラインがあれば御の字。
採算ラインを超えて上がる競りではなくて、下がる競りが殆どだとため息をついております。
高いものなんて何にもない。
(野菜が高くても数が少ないんじゃ、儲けは変わりませんし・・・)

物が売れないから安くしなきゃいけないってのも分かるけどね・・・
自分でない誰かに冷や飯を食わせれればいいと言う感じの社会が嫌だなぁ・・・。
安い物はありがたいんだけど作くる立場からすると酷くみじめなものです。

安くで買い物できたって喜んでいても、自分も同じように買い叩かれて安くあげられている
ような気がしてならないのよねぇ・・・。


はぁ〜〜〜
「取らぬ狸の皮算用」じゃないけど、大幅に酷い値段をつけられました
あの蛇に噛まれる悪夢はこれを暗示していたのか・・・



こちらのパセリは1ポット32円でした。

売れる物を作ればいいんだろうけど、もやは何が売れるのかさっぱりわからん・・・・
ちなみに市場の人は「高い物は何もないですね」とのこと・・・

はぁ〜〜〜〜〜〜〜
マリアナ海溝より深いため息が出る・・・・)


とは言え、「鹿児島でだめなら地元の青果市場ならいいかも〜」と思って、
早速、残りの白菜苗を地元の青果市場に出して来ました

酷い価格の裏日になったり、高い時の表日もあったりですが、ほぼ酷い値段の方が多い昨今。
どれに当るかちょっとしたギヤンブル。
パチンコとかそこらのギャンブルとは違って、すっからかんになる事はないからまだましか・・・。




政治家のみなさんよ・・・
庶民感覚やら親しみやすさのアピールで、スーパーとか保育園を視察するのは結構ですけどねぇ・・・。
賑やかなテレビ番組にちっとも面白くないのに出演してみたりするよりも、
農業をしてみてはどうでしょう。
物を作って市場に出して御覧なさい・・・。
そこらのどうでもいい視察よりも庶民感覚が身につくと思うわよ・・・。